2012年3月3日土曜日

『創造と環境』

『創造と環境』

(554)世界中の女性コピーライターへ(連結編)


1967年12月号『DDB NEWS』の表紙です。

サブ・タイトルに「クリスマスのお祝いは12月15日」とあります。会場は、マンハッタンでは最高級ホテルといわれていたウォルドーフ・アストリア・ホテルの大ボール・ルーム。まあ、ダンスがお目当ての女性従業員向きということか。食べて、飲んで、踊って---適当に乱れて---。

ただ、表紙写真は去年のもの--ということは、去年もここでやったことになります。'66年は、創業17年目で、ウォルドーフ・アストリア・ホテルのボール・ルームを借り切るほど利益があがっていたということですね。

毎年、その夜の写真が、数10枚、『DDB NEWS』を飾るのです。

しかし、バーンバックさんをはじめ、ユダヤ系の幹部や従業員が多いDDBで、クリスマスを盛大に祝うとは---?

聞き漏らした事項の一つです。

ユダヤ教の新年は、11月ごろだったような。そのころ、DDBを訪問すると、会いたい人は、ほとんど正月休暇をとっていましたね。

       ★     ★     ★

ロビンソン夫人が、それまで広告代理店の経営者が受けていた「コピーライター栄誉の殿堂」入りを、コピーチーフで1968年に初めて受賞したときの一問一答です。

 最初にお聞きしますが、広告のどういった部門に興味をお持ちでしたか? コピーライティング? それともお得意先部門?広告の花華やかな面にあこがれましたか?

ロビンソン夫人 広告の華やかな面にあこがれたわけではありません。コピーを書きたかったのでしょうね。

 学歴をちょっとお聞きしてもいいです?

ロビンソン夫人 バーナード大学で社会学を専攻しました。広告研究会などの部活にも入ったことはありません。

どうして広告界にはいってしまったのか---昔を振り返ることがちょいちょいありますが、わたしの記憶では子どものころに商店に影響されたのでしょうね。小学校の先生に大きくなったらコピーライターになるのだといったことをいまでも覚えています。

でも人生にはいろいろのことが起こるもので、次第に政治的、社会的問題に興味を持つようになりました。ヨーロッパではいろんな事件が起こり、わたしはもっと意義のあることをしなければと考えるようになったのです。

そこで社会学を専攻し、政府関係の住宅公社に入社しました。

コピーライターの養成講座は正式には受けていません。

つまり、わたしのコピーライターとしての素質を他人にさわってもらいたくないという一人よがりの気持が強かったのですね。養成講座では、1日に一つはコピーを書かせられるのだし、これは重要なことです。養成講座を受講しなかったのはいま考えても残念です。

 コピーライターになるのにはどんな学歴がいちばんいいと思いますか?

ロビンソン夫人 学歴は問題ないと思いますよ、ふつうの教育だけでじゅうぶんです。

DDBの優秀なコピーライターのなかにも大学を出ていない人が数人います。

ですが、DDBの社長のウィリアム・バーンバックさんは、ニューヨーク大学で広告とマーケティングを専攻していますが、だからといって、学歴には関係がないのではないでしょうか。

 コピーライターとしての最初のスタートは?

ロビンソン夫人 メソディスト出版部です。ちょうど第2次世界大戦の最中で、夫がハーバード大学から学徒動員されまして南部に連れて行かれましたので、わたしも南部で公共建築関係の仕事を探しましたが適当なのが見つからず、どんな職業でもいいからという気持になりました。

そのとき、何か広告、宣伝関係でコピーを書いてみたいと思ったのです。

そこで宗教関係の出版社にはいって、牧師さんたちに送るダイレクト・メールのコピーやキリストのカレンダーの広告、子ども向けの聖書の広告を書きました。

当初は、その地方の百貨店に就職するつもりでいたのですが、正式な宣伝部といった組織がありませんでした。

 最初のコピーライターとしての給料はいくらだったのですか?

ロビンソン夫人 出版社での給料は覚えていませんね。

グレイ広告代理店のときの給料ははっきり覚えています。(彼女は出版社からグレイヘ移った)たしか週130ドルでした。

 女性のコピーライターとして何かとくにむずかしいことがありましたか?

ロビンソン夫人 全然。

 すごく影響を受けたコピーチーフ、あるいはスーパバイザーはいますか?

ロビンソン夫人 2人います。1人はもうずいぷん会わないのですが、無料配布誌『パーク・イースト』を発行していたボブ・アルトシュラーさんです。

わたしが大学時代にそこでアルバイトをしたことがあるんです。

その雑誌にコラム欄を一つ設けてもらい、詩を書いたんです。

アルトシュラーさんがいろいろと文章の書き方を教えてくれました。

まず、もったいぷった文章は書かないようにとの注意を受け、ポイントを突いた文章を書くようにいわれました。

ほかの人から初めて文章の書き方をあれこれ注意され、ほんとうにショックでしたが、とても役に立ちました。それ以前に文章を他人から批評されたことはなかったのです。

2番目にウィリアム・バーンバックさんがいます。バーンバックさんはグレイのときの上司で、コピーを引き締めるのと、コピーを生き生きとさせる、この二つを教わったのです。

自分にコピーを書く力がじゅうぶんにあり、いい先生にめぐまれたら、他人からコピーの書き変えを要求されるようなことはなくなります。

とにかく、バーンバックさんの気に入ったコピーを書いたのでしょうか、バーンバックさんがグレイを出て、DDBを創立した途端、誘われたわけです。

 DDBに行くについてはバーンバックさんといろいろ話し合ったのですか?


大理石の迷路を作成する方法

ロビンソン夫人 いいえ。バーンバックさんはわたしのコピーをよく知っていましたからね。それこそ会社をつくったときは、コピーライターはおろかコピーチーフさえいなかったのです。

もちろん、会社の設立については事前に相談され、こないかといわれました。

新しい会社というのは何かステキなので、それにわたしなんか何も失うものはないし、まだ新人だったので、結局、バーンバックさんについて行ったのです。

ロビンソン夫人 とにかく、まだ未開の分野で、そんなことはだれもやっていませんでしたね。DDBはその仕事ぶりに惣れてくれたクライアントのお陰で大きく成長しました。

クライアントは「こんな広告がほしい、あんな広告がほしい」といってはDDBに集まってきました。もちろん、バーンバックさんが何度も指摘しているように、わたしたちはクライアントに対して大胆なショッキングなコピーを提供したのです。


(1954)         (1955)
驚いても、あなたの目はけっして
お財布より大きくはなりません。 
問題は、安い値段で、
どれだけお値打ち品が
買えるかってことです。

 何か事例をあげてくださいませんか?

ロビンソン夫人 ずいぶん前のことですが、オーバックス(百貨店)のアカウントがグレイからDDBへ移って、わたくしたちは大いに期待されたのです。わたしはまだその見出しを覚えているのですが、これはわたしが書いた子どもだましの広告の最初のもので、

「奥さんを連れていらっしゃい。2ドルか3ドルで新しい女性をプレゼントします」

でした。

もちろん、いまではこんな変てこな広告は当たり前のものになっていますがね。

 広告のユーモアについてはどうお考えですか?

ロビンソン夫人 ユーモアのある広告はすばらしいでしょ。でも、下手なユーモアは時にぞっとしますね。下手にユーモアを使ったものは、退屈でしかなく、ストレートな広告よりもずっと癪にさわります。

わたしは(ホール・オブ・フェイム---コピーライター名誉の殿堂入り---の授賞式で)ラジオの広告について偉そうなことをしゃべりましたが、わたしのラジオのCMが一つの流行をつくったことは認めます。

ですが、いまのラジオのCMにはひどいのが多いですね。

これはもうテレビのCMや新聞の広告についてもいえますよ。

とはいっても、ラジオのCMがいまいちばん程度が悪いですね。どうしてこうも程度が悪いのかその原因がわからないのです。まあ、広告代理店のコピーライターが何でもいいから変なCMを書けと命令されて、書いているからではないでしょうか。しかし、いいCMの場合、消費者がいっしょに大笑いしてくれ、商品の知名度もいっぺんに上がりますね。

 WRG(ウェルズ・リッチ・グリーン)といった新興の広告代理店についてのお考えを---。

ロビンソン夫人 新興の広告代理店に対しては、わたしは″おばあちゃん″のような態度をとっております。

あちこちにやたらと新しい広告代理店が誕生しますね。広告界には優秀な人材がいま多くなっていますが、DDB出身者が多いでしょ? DDBの影響を受けているし、これはあの人たちも認めていますよね。

ほかの広告代理店のことは何もいいたくありませんが、新しく広告代理店をつくった人たちはDDBには大いに感謝しているのではないでしょうか。もちろん、それぞれ独自の営業方針はお持ちのことと思いますが。

 DDBのコピーチーフとして規律といったものはどうお考えですか。DDB的な特別な性格といったものを求めましたか?

ロビンソン夫人 コピーが新鮮で、キチンとしていて、ポイントを衝くいている、そして売れる仕事をするという以外に、特別なDDBスタイルといったものを求めたことはありません。

わたし自身のスタイルというものはごくふつうのもので、ある程度はほかの人の持っていたスタイルから学びとったものです。わたしが自慢できたのは、ほかの人の一番いいものを引きだすことができたことです。

こんなコピーを書いてはいけない、わたしのようにしなさい、というのは致命的ですね。しかし、悪い点を具体的に指摘して回答を導き出してやる方法、これはその人を成長させ、いい仕事ができるようになるでしょう。

その人に答えを探し出すよう助けてやる、こういった方法で個人個人のスタイルが生まれるのです。

 コピーチーフとしては、きびしいほうでしたか?

ロビンソン夫人 きびしいですね。

鉄拳にびろうどの手袋をはめたようなきびしさです(笑)。

わたしはコピーライターとのヒューマン・リレーションはひじょうによかったのですが、仕事の面ではきびしかったですね。

自分で納得しないコピーは認めませんし、20回も書きかえを要求したことさえあります。

 最近はコピーが短くなったと感じませんか?

ロビンソン夫人 いま考えているのですが、これからは長い、説得的なコピーが流行ってくるでしょう。


60秒写真  $60以下

 短いコピー、長いコピーのどちらが書きにくいですか?

ロビンソン夫人 いいコピーを書くのはむずかしいですね、あなたが優秀なコピーライターなら、短いコピーも長いコピーも書けるはずです。短いコピーをじょうずに書くというのはむずかしい仕事です。長いコピーで消費者を退屈させないというのは、特殊技能を要します。

 たとえば、あなたの場合、いいコピーを書くムードづくりといったのはどんなものですか?

ロビンソン夫人 コピーはこの部屋でも、家でも、お風呂のなかでも、通勤の汽車のなかでも書きますよ。

場所はたいして関係ないのですが、一日規則的に仕事をしたいですね。それにコピーを書く際には二つのことを心がけています。

一つは、その商品を徹底的に研究して、それについての馬鹿な考えをなくすこと。


コンピュータゲームは、人々に適しています

もう一つは、どうしてもコピーが頭に浮かんでこない、引っかかりがない場合は何となく紙に何でも書くことです。

この方法がわたしにはいちばんいいですね。

というのはわたしには何か編集者気質といったものがあって、コピーを編集するのが好きだし、下手なコピーを書いた場合は破いてしまうのですよ。そんなことはできないという人もいますがね、つまり、そういった人はコピーを心のなかで完全なものにしてしまうのです。

わたしは自分のコピーをいじるのが好きですが。

スーパーマーケットのお買物から、アラマアを取りのぞいたのは、だれか?

冷凍食品の外装は濡れているものです。ミルク・コンテナーにしても然り。その上に1週間分の食料品をのせれれば、アラマア!です。そこで、食料品店の人は、袋を2枚重ねてうまくやろうとします。でも、袋を2枚重ねればコストも倍かさみます。オリンは、ウォーターバフを開発しました。耐水性の袋で、濡れた食料品をつめこんでも、45分間はゆうにもちます。ということは、店員さんも1枚の袋ですむというわけになります。ご店主は1枚分だけの袋代ですみます。1枚の袋で、お宅まで無事お持ち帰りになれます。オリンのパッケージ事業部からの・・・・・・もうひとつのクリエイティブな問題解決です。

 コピーライター志望者の広告に対する態度、哲学を、どんなふうに確かめますか?

ロビンソン夫人 そんな目的でコピーライター志望者に接触したことはありません。

なにはともあれ、作品をみます。

これが要点なのですから、DDBには未経験者には研修制度があって、テーマを与えてコピーを書かせています。

 熱心なコピーライター志望者でも広告代理店はなかなか雇わないでしょう。あなたは反抗心の強いコピーライターを選びますか?

ロビンソン夫人 コピーチーフは優秀なライターを探すべきです。

優秀なコピーライターが活気がなくなった場合、そういったムードが作品に現われないよう注意すべきでしょう。

そしてアイデアをしぼり出さなくてはなりません。無気力なコピーライターからでも時にはすばらしいコピーを引っ張り出すことが可能です。

いっぽう、そのコピーライターが挑戦的であり大胆な性格だからといって、その性格をコピーに反映させるとは限りません。

 最近の広告界でいちばん大きな変化、ないしは傾向といったものは何でしょう?

ロビンソン夫人 もっとも重要なことは、広告クリエイターがいいコピーを書く感激は商品から生まれることに気づいたことではないでしょうか。

 本や映画やテレビといったこんにちの文化のうち何が広告にいちばん大きな影響力を与えたとお思いですか?

ロビンソン夫人 すへてのいろんなことを引き起こしていると思います。

こんにちでは、わたしたちは文化を含めてあらゆることを利用していますね。意識的にも無意識のうちにもそれを使っているのです。

上品である限り、わたしはこういったことはあっていいと思います。

 ご自身で広告代理店を始めるお考えはありませんか?

ロビンソン夫人 自分で広告会社をつくるつもりはありません、もちろん、お金はほしいし、そのことについては人後に落ちません(笑)。

でも、広告会社を始めるとなると、いろいろ準備が必要です。まず野心を持たなくてはなりませんが、わたしはいままでの仕事でじゅうぶんに野心を満足させました。無から再出発しなくてはならないのですが、わたしはそれも経験ずみです。

<了>

参照フィリス・ロビンソン夫人とのインタビュー

(1・2・3・4・5・6・7・8・了)

To woman copywriter all over the world

Comments of DDB's Copy Chief

"Advertising Age" July 15,1968

interviewer: John Revett

Mrs. Phyllis Robinson was named to the New York Advertising Writer's Hall of Fame on May 29.

Q What was your interest in advertising to begin with? Was it in writing. or sales? Was there a glamor interest?

Mrs.Robinson Not glamor, particularly. My primary interest was writing.

Q Was that your educational back ground?

Mrs.Robinson No, I was a sociology major at college(Barnard) and never studied any advertising; at all.

You know, you look back and wonder how you ever got into this thing.

I can remember that as a kid I was influenced just by the vitality of some of the retail store advertising that was going on.

I can remember telling one of my favorite teachers in school that I wanted to be an advertising writer. But then, I guess it was history that changed things and I developed a little political and social awareness.

Things were falling apart in Europe and I had a feeling I should do something a little

more serious; I wound up actually as a sociology major, and then went into public housing work for the government.

And I remember I didn't want to take any writing courses; I had this cockeyed notion that I was some kind of writer and I didn't want anybody to touch it. It was like it was something very precious and I didn't want anybody to twist my wrist make me go in a certain direction, which is dumb because it's great to have to turn out a piece every day, the way you would in a writing course.

Q What educational background do you think is best for a copywriter?

Mrs.Robinson I don't think it matters. I guess a general education, but some of the best writers we've had have had no college education. On the other hand, Bill Bernbach studied advertising and marketing at NYU, so I don't think it matters.

Q. Where did you get your start as a copywriter?

Mrs.Robinson My first job strictly copywriting was for the Methodist Publishing Co. in Nashville.

What happened was that during World War II (and now I've dated myself, but I go back to the beginning of Doyle Dane Bernbach, anyway-20 years ago this October-so I won't worry about time) my husband was drafted, pulled out of Harvard, and I tried to get public housing jobs, or something related to it, as I followed him around on his southern tour.


"何をあなたの国ではない質問"

But I couldn't, so I just got work wherever I could. At that point I was beginning to get back to the idea of some kind -of writing- advertising or promotion.

So I landed at a publishing house where I wrote advertising in publications that went to ministers-ads for Christ calendars, pictures of the Lord and children's Bible stories.

At first, I had applied at a local department store, but they didn't have anything.

Q. What were you paid to start as a copywriter?

Mrs.Robinson I don't know what I was paid theresomething ridiculous. I can remember pretty well what I was paid at Grey (her second agency job; the first was with Bresnick & Solomont, Boston, while her husband completed college). In those days we talked about it by the week.

I think I made $130 a week with Grey.

Q Was there any particular difficulty for a woman?

Mrs.Robinson I've never encountered any difficulty.

None at all.

Q Did you have an early copy chief or other supervisor who exerted a strong influence?

Mrs.Robinson There were two people, one almost a casual one, but he was very good. The guy--- I haven't seen him in a thousand years---who ran a funny little giveaway publication alled Park East; it wasn't the later, fancier one.

His name was Bob Altshuler, I think, and he ran this little slick and I talked myself into a job while I was still at college, I created a column, an inquiring telphone girl or something, and I wrote some yerse---made up the job. Altshuler told me---I don't know what his words were, but it was something like, "cut out all that stuff"---and I just knew what he meant.

He meant that I should cut but the prtentiousness and get to the point. I think it was just the shock of somebody saying that to me that helped me a lot, right away, very fast.

I don't think anybody had ever criticized my writing before.

The person who did more of the same was Bill Bernbach.

Bill was at Grey when I was there and I worked directly under him and he did a lot, really, in two directions, to tighten up my writing and make it move more, make it more vivid.

I guess when you're good enough, yourself, and you have a good enough teacher, you don't have to have anybody over you, changing and doing and so forth. Well, I somehow responded to this and seemed to turn out stuff that he liked very much, enough so that he invited me to come over when he started the agency.

Q Did you and Mr. Bernbach sit down somewhere and talk about this?

Mrs.Robinson Oh hell, no. He knew my work. He almost went without a writer, at all, without a copy chief, but he confided in me that he was starting an agency and said, "How'd you like to come along?"

It sounded very exciting and I didn't have any career at stake; I was still very much a

beginner, and so I thought that if he wanted me I was good enough to do it, and I thought it would be fun.

Q When Doyle Dane got started, one of the aims was to break through convention and do things that were new and different. How did advertisers take to this new approach?

Mrs.Robinson It was a wide open field and nobody was doing work like that. We were able to grow just from clients who were excited by work we did for other clients.

People who were interested would come in saying,

"We want this, we want some of that stuff." Of course, as Bill has pointed out many times, there was always a funny little lag once a client came in and we actually presented something bold and shocking with his name on it.

L; 1954

R; 1955

Q. Any examples?

Mrs.Robinson That was a long time ago. Ohrbach's came from Grey, so they knew what to expect and wanted more of it.

The headline I remember was probably the first spoof on advertising, first I was aware of, anyway: "Bring in your wife and for a few dollars we'll give you a new woman."

Of course, this has become almost a cliche now---funny advertising, the spoof of other advertising.

Q. What do you think about humor in advertising today?

Mrs.Robinson I think it's terrific when skillful and ghastly when it isn't. When it isn't, somehow

it's more offensive than just the dull straight commercial.

I know, I made a crack about radio advertising (in her Hall of Fame acceptance speech) and how an ad I did (for "Wevy's cimmamum waisin bwead") started a trend, but there's so much awful stuff on the radio now that's supposed to be funny.

This is true of television and print, too, but I think the worst of it seems to show up in

radio. I don't know why this is. I guess it could be that at some of the agencies

someone who thinks he can write funny is told, "Okay, write funny on this account."

This can be so heavy-handed. But when it's good it's great. You've got the consumer

laughing with you and loving you and learning about your product all at once.

Q. How do you feel about newer agencies such as Wells, Rich, Greene?

Mrs.Robinson Oh, I feel like--- an old grandmother.

I've got all these offspring all over the place.

There are a lot of talented people in the business now, but an awful lot of them started here and they're clearly under our influence, and acknowledge it.

I'm not saying anything that Mary Wells or Julian Koenig wouldn't say. They've said so to

me; they know what they owe us . . .

That doesn't mean they don't have their own way of doing things, too.

Q. How did you feel about style and discipline when iou were the DDB copy chief? Was there a particular DDB sound or characteristic that you looked for?

Mrs.Robinson Except for the fact that the work should be fresh and on the button, to the point, and do the work, the selling job, I definitely didn't look for a DDB style.

I think my oWn personal style is a very colloquial one, and this was picked up to a certain extent, or maybe I pulled it out of other people; the thing I prided myself on in those years was bringing out the best 'in other people. We didn't want to make little carbon copies of us.

To say don't do it like this, do it like me, I think is deadly. But to say to someone,

I don't think this is right because such, and such and to turn it back and say look back in side yourseif and find the answer---that helps a person grow and gets a better job right away. To have them search themselves for the answer, that's the way you get people to develop their own schtick, their own style.

Q. How did you feel about style and discipline when you were the DDB copy chief? Was there a particular DDB sound or characteristic that you looked for?

Mrs.Robinson Except for the fact that the work should be fresh and on the button, to the point, and do the work, the selling job, I definitely didn't look for a DDB style.

I think my own personal style is a very colloquial one, and this was picked up to a certain extent, or maybe I pulled it out of other people; the thing I prided myself on in those years was bringing out the best in other people. We didn't want to make little carbon copies of us.


To say don't do it like this, do it like me, I think is deadly. But to say to someone, I don't think this is right because such, and such and to turn it back and say look back in side yourseif and find the answer---that helps a person grow and gets a better job right away. To have them search themselves for the answer, that's the way you get people to develop their own schtick, their own style.

Q. Were you a tough copy chief?

Mrs.Robinson I think I was tough. I think probably if you asked around you'd get some kind of image like the iron fist in the velvet glove.

I always maintained very genial relations with my writers, happy ones, but I was very tough. I wouldn't pass something unless I thought it was really right, and I've turned things back 20 times.

Q. Do you think copy is too brief these days?


60 seconds. Under $60.

Mrs.Robinson I might have ten years ago. I think today the long, persuasive copy might be coming back in as a style, not that it was ever really out.

Q. Which is harder to write?

Mrs.Robinson Good copy is hard to write. If you're a good writer, you can write long copy or short. It's very difficult to write short copy well.

It takes some different skills to write a long piece of copy and sustain interest.

Q. Do you have any secret ways of getting the good-copy process started, for yourself?

Mrs.Robinson No, I write copy here, I write copy at home, in the bathtub, on the New Haven Railroad. Places aren't important to me, although I try to have regular working habits. But there are two general things I do that are very ingrained in me.

Who took the OOPS out of supermarket shopping?

Frozen food packages are wet. So are milk containers.

Load week's groceries on top of them and OOPS!

Grocery clerks sometimes try to solve this problem by doubling up on bags.

But two bags cost the grocer twice as much as one bag.

Olin has developed WaterBuff, a water-resistant bag that can carry a

load of soaking wet groceries for 45 minutes. That means one bag for the clerk to use.

One bag for the grocer to pay for. One bag that carries the groceries all the way home.

Another creative solution to a problem...from the Packaging Division of Olin.

One, I try to drench myself in the product or the story and then---just by free association just let go with any goofy thing about it.

The other is that if I ever---I've been lucky to have never had a writing block---if ever I can't get the hang of something or something seems to be stubborn, a little trick I have is just to get something on paper.

It always works for me; maybe it's because I have so much of the editor in, me I enjoy;

editing my own copy and I can hack it up even if I write something ghastly.

Other people I know don't do that at all.

They have something all polished in their mind first.

But I love to edit my own stuff.

Q. If you were still copy chief. what would you ask a copywriter applicant regarding attitude or philosophy about advertising?

Mrs.Robinson That's really not the way I ever approached writers. Generally, I would look at the work. because that what it's all about.

The people would have had some experience. We've had programs for people with no experiehce, and in that case we've set up sample things for them to do.

The work has always been the most important thing.

If I didn't see anything interesting enough in the book, I'd ask them to show: me the things that didn't get through.

Q. Do you think the young copywriter who comes' on strong has more difficulty gettfng hired. or should you look for a rebellious quaIity?

Mrs.Robinson A copy chief should look for good writers. If a good writer comes in a passive package, you just have to make sure that the passivity doesn't spill over into, his writing, and be reasonably sure that the would stand up for his ideas.

You can get brilliant, aggressive copy sometimes out of a passive, self-effacing person; on the other hand, boldness, aggressiveness is no guarantee that he'll project the excitement of his personality into his copy. If he's a good writer and you can tolerate him, you hire him and you play around, work with him, around him.

Q. What do you think has been the most important change or trend in advertising in the past ten years?

Mrs.Robinson The most sigificant is that creative people, generally, have become more aware that excitement can and should stem from the product.

Q. What in today's culture---such as books, films, television---is having the most influence on advertising?

Mrs.Robinson I think everybody's drawing on everything.

I think it used to happen less consciously.

But today we all use everything we experience, the stuff of our culture; we're going to use it consciously or unconsciously, and if it's used in a conscious way, I don't see anything wrong with it, unless it's used distastefully, of course.

Q. When are you going to start your own agency?

(Mrs. Robinson, who had said in her Hall of Fame acceptance speech that, incase anyone was wondering, she wasn't about to start her own agency, laughed before answering tpe last question.)

Mrs.Robinson I'm not about to start my own agency.

It's not that I don't love money; I'm crazy about it. But to start an agency you've got to have several things. You've got to have personal ambition, which I have, but a lot of that has been satisfied for me.

You have to want to really build something from scratch, and I participated in so much and so thorougWy that I've had that.

I've had that---know what I mean?

The end.



An Interview with Mrs.Phyllis Robinson

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>>Zoo commercial for Polaroid which is now in the Museum of Modern Art (MoMA) of film library.



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